「やりがい搾取」って何?理想と現実のギャップに気づいた瞬間
「やりたいことを仕事にできるなんて、幸せ」――
そんな言葉に憧れて飛び込んだ職場。
でも、気がつけば深夜までのサービス残業、休日出勤、低すぎる給与…。
それでも「自分が未熟だから」「成長のチャンスだから」と、自らを納得させてはいませんか?
いま、そんな“やりがいの名のもとに搾取される”状態を指す言葉が注目されています。
それが「やりがい搾取」。
とくに若手世代の間で、この問題に直面するケースが増えているのです。
「やりがい」は悪ではない。でも…
もちろん、やりがい自体が悪いわけではありません。
「社会貢献できる」「スキルアップにつながる」といった気持ちは、仕事のモチベーションに直結します。
しかし問題なのは、それを“免罪符”にして労働環境の改善が放置されたり、正当な報酬が支払われないようなケース。
企業側が「やりがいがあるから、我慢できるでしょ?」と暗黙のうちに求めてくる構造が、若者の心身をすり減らしていきます。
気づいた“違和感”こそ、サインかも
「周囲と比べて給料が低いのに、それを話すと“この仕事はお金じゃない”と言われた」
「熱意が冷めてきたら、“向いてない”と自己責任にされた」
「評価はされるけど、昇給はない」
――そんな“違和感”を覚えた瞬間が、やりがい搾取に気づくきっかけになることも。
特に若手のうちは、評価よりも「経験」や「やりがい」を優先しがち。
でも、本来はその“やりがい”に見合う労働条件や待遇がセットであるべきなのです。
搾取から自分を守る3つの視点
では、どうすればやりがい搾取から身を守れるのでしょうか?以下の3つの視点がヒントになります。
報酬・労働時間・裁量のバランスを見る
やりがいだけでなく、働く条件も冷静にチェックしましょう。
第三者の視点で状況を見直す
他業種の同年代と比較したり、OB・OGの意見を聞くのも効果的です。
「辞める=逃げ」ではないと知る
理不尽な環境から離れることは、自分の未来への前向きな選択です。
【今日のサクッとチェック!】
違和感を覚えたときは、自分の働き方を見直すチャンス!