「転職3回は多い?」“キャリア多動”時代の選択肢とは
かつて「転職回数が多い=一貫性がない」「忍耐力がない」といったネガティブな印象が一般的でした。
特に日本では、長期雇用が前提の社会構造が強く、「3回も転職しているの?」という声が聞こえてくることも。
しかし、最近ではこうした価値観も徐々に変化しています。
キャリア観の多様化、副業解禁、企業寿命の短縮など、外部環境の変化により“同じ会社で働き続けること”そのものが必ずしも正解ではなくなってきました。
「キャリア多動」ってどういうこと?
「キャリア多動」とは、好奇心や成長意欲に従って、積極的にキャリアを変化させていくスタンスを指します。
必ずしも短期離職を繰り返すという意味ではなく、自分の価値観に沿って職場や働き方を選び直す行動全体を表す言葉です。
こんな人が増えています。
・20代で異業種に2度転職 → 今はフリーランスとして独立
・3社目で初めて“心理的安全性”のある環境に出会えた
・ベンチャー → メガベンチャー → 地方のスタートアップへ転職
「やりたいことが変わるのは当たり前」という前提で、スキルと経験を持ち運びながら、柔軟に働く人が増えているのです。
採用側の目線はどう変わっている?
実は企業の採用担当者も、転職回数“だけ”を理由に候補者を不採用にすることは減っています。
以下のような点が重視されつつあります。
・転職理由が一貫しているか
・成長・変化の軌跡が論理的か
・それぞれの職場で得た成果・スキル
・過去の失敗をどう乗り越えたか
つまり「回数より中身」。
“なぜ転職したのか”よりも“どう乗り越えたのか”の方が、よほど重要なのです。
自分の転職が“多すぎ”か判断する3つの視点
以下の3つの視点で、自分のキャリアに納得感があるか振り返ってみましょう。
目的に向けた転職だったか?
その時の自分にとって、必要な選択だったかどうか。
得られた経験が活かされているか?
転職によって何を学び、今にどうつながっているか。
短期離職の理由を説明できるか?
トラブルやミスマッチも、誠実に話せるように整理。
この3つにしっかり答えられれば、回数にとらわれすぎる必要はありません。
【今日のサクッとチェック!】
“キャリア多動”は自分軸で職を選ぶ時代のキーワード。転職回数より「納得感」と「再現性」がカギ。