「定時で帰る」ってワガママ?働き方改革のリアル
働き方改革や残業削減が叫ばれて久しい昨今。
政府や企業は「ワークライフバランスの推進」を掲げ、「定時退社を推奨」する空気も強まっています。
しかし現場では、「定時で帰る人が浮いてしまう」「帰りづらい雰囲気がある」という声も根強く残っています。
特に若手社員や新入社員からは、
・「周りが残っていると気まずい
・「『やる気がない』と思われそうで怖い」
・「上司より先に帰るのはNGという暗黙のルールがある」
といった“職場の空気”に悩む声が多く聞かれます。

「残ってる人=頑張ってる人」ではない
定時退社が「ワガママ」扱いされる背景には、かつての日本型雇用の価値観が根強く残っていることも影響しています。
かつては長時間働くことが「責任感」や「忠誠心」の証とされていました。
しかし今では、“成果で評価される時代”へと変わりつつあります。
効率的にタスクを終わらせ、時間通りに帰ることは、むしろ“働き方上手”の証でもあるのです。
定時で帰るために必要な工夫とは?
実際に「定時退社を実現している人」は、単に早く帰っているわけではありません。
共通しているのは、以下のような戦略です。
・朝のうちに重要なタスクを終わらせる
・無駄な会議や雑談をコントロールする
・終業30分前には“片付けモード”に入る
・「定時で帰る宣言」をあえて発信する
ポイントは、周囲に迷惑をかけずに、かつ成果を出していることを見せること。
ただ帰るだけではなく、チームとしての信頼関係を保つことが大切です。
社風そのものを見直す時代へ
企業によっては「定時で帰ること=優秀な証」として捉える組織文化も出てきています。
特にIT企業やスタートアップでは、効率重視・柔軟な働き方がスタンダードになりつつあります。
また、働く側の価値観も変化中。「人生は仕事だけじゃない」「プライベートの充実が仕事のパフォーマンスにつながる」という考え方が当たり前になってきています。
【今日のサクッとチェック!】
定時退社はワガママではなく、効率的な働き方のひとつ。自分だけの戦略を持つことが、定時退社を実現するカギ!