フリーランスという働き方、ホントのところどうなの?
「会社員を辞めて、フリーランスになりたい」
そう考える人が年々増えています。
SNSでは「自由」「ストレスフリー」といったポジティブな声も多い一方で、「収入が安定しない」「仕事が取れない」といった現実的な悩みも聞こえてきます。
では、フリーランスという働き方の“良し悪し”はどこにあるのでしょうか?
今回は、実際の働き方やキャリアの観点から、そのリアルを掘り下げます。

フリーランスの魅力:自由と裁量の大きさ
フリーランス最大のメリットは、なんといっても「自由度」です。
・働く場所も時間も自分で決められる
・案件や取引先を自分で選べる
・努力が報酬に直結しやすい
特に20〜30代のフリーランスには、
「在宅で複数の案件を掛け持ち」「平日は仕事、週末は地方移住の準備」といった柔軟な働き方を実現している人も多いです。
また、スキルアップのスピードが速いのも特長です。
会社員のように部署異動や社内調整がないため、「成果がすぐに形になる」「責任範囲が明確」という点で、実務を通しての成長を実感しやすい働き方ともいえます。
フリーランスのリスク:収入と信用の不安定さ
一方で、フリーランスには明確なリスクもあります。
最も大きいのは、収入の不安定さです。
月によって案件数が変動し、請求書の支払いサイトも長期化しがち。
「頑張って働いたのに、入金は翌月末」というケースも珍しくありません。
さらに、社会的信用の低さも課題です。
住宅ローンやクレジットカードの審査、賃貸契約などで、会社員より不利になる場面が多いのが現実。
そしてもう一つ重要なのが、孤独感と自己管理の難しさです。
上司も同僚もいない環境では、モチベーション維持も自己責任。
時間管理やスケジュール調整を怠ると、あっという間に生活リズムが崩れます。
フリーランスに向いている人・向いていない人
すべての人にフリーランスが向いているわけではありません。
向いている人
・自分でスケジュールを管理できる
・目標設定や営業活動が苦にならない
・変化や挑戦を楽しめるタイプ
向いていない人
・収入の波に不安を感じやすい
・指示がないと動けない
・安定志向が強い
フリーランスは“自己責任”の働き方です。
自由の裏には、すべての判断と結果を自分で引き受ける覚悟が必要です。
会社員とフリーランスの“中間”もある
最近は、「会社員×副業」や「業務委託契約で週3勤務」など、フリーランスと会社員の“いいとこ取り”をする働き方も増えています。
たとえば、週3で企業案件に関わりながら、残りの時間で個人プロジェクトに挑戦する。
こうしたハイブリッド型キャリアは、安定と自由を両立できる新しい選択肢です。
完全な独立を目指す前に、まずは副業や兼業で“テスト期間”を設けるのも賢いやり方です。
【今日のサクッとチェック!】
フリーランスは「自由」だが「自己責任」も伴う働き方。まずは副業や業務委託など、“中間形態”で試してみるのもアリ!