“比べない”って難しい。SNS時代に見失わない“自分軸”の育て方
朝、なんとなく開いたSNS。
「結婚しました」「昇進しました」「◯◯社に転職しました」
そんな投稿が目に飛び込むたびに、心がざわついた経験はありませんか?
本当は「おめでとう」と思っているのに、なぜかモヤモヤして、自分が遅れている気がする――。
そんな“比較疲れ”を感じている人は、今の時代、少なくありません。
この記事では、SNS社会で見失いがちな「自分軸」をどう育てるかを考えます。

SNSが生む「他人の人生との比較」という罠
SNSは本来、人とつながるためのツール。
けれど、日常のハイライトばかりが流れてくるSNSでは、他人の「良い部分」だけを見て、自分と比べてしまいやすい構造があります。
たとえば、
・自分は残業中なのに、友達は海外旅行
・同い年の人が昇進していて焦る
・他人の「充実投稿」に自分の生活が色あせて見える
でも、SNSに映るのは人生のほんの“切り取り”です。
その人にも不安や葛藤があり、見えていない部分がたくさんあります。
比べることに意味はないと頭でわかっていても、無意識に他人と比べてしまう――
それがSNS時代の「疲れの正体」です。
「自分軸」を取り戻す3つのステップ
情報の“距離”を取る
まず大切なのは、SNSとの距離を少し置くこと。
通知をオフにしたり、特定の時間帯だけ見るようにしたり、意識的に「情報の断捨離」をしてみましょう。
見ない時間を増やすと、他人の声より“自分の心の声”に耳を傾けられるようになります。
“今の自分”を言語化する
「自分軸」とは、自分の価値観や優先順位のこと。
まずは、以下のような問いを紙に書き出してみましょう。
・今、自分が大切にしたいことは?
・何をしているときに心が満たされる?
・誰の評価を気にして行動している?
書き出すことで、「あ、私が求めていたのは“他人のような成功”じゃなくて、“安心して働ける環境”なんだ」と気づくこともあります。
“小さな達成”を積み重ねる
自分軸を強くするためには、他人の成果ではなく“自分の進歩”に目を向けることが大切です。
たとえば、
・昨日より早く帰れた
・苦手なプレゼンで笑顔で話せた
・朝5分でもストレッチできた
そんな“小さな成功”を認めることが、心の安定につながります。
自分を褒める習慣が、「比べない自分」をつくっていくのです。
“自分軸”を持つ人は、他人を羨まない
自分軸がある人は、他人の成功を「すごい」と思えても「負けた」とは思いません。
なぜなら、自分が大事にしているものの“基準”が明確だからです。
キャリア・恋愛・家庭・趣味――何を優先するかは人それぞれ。
「私は今、これを大切にしている」と自信を持てれば、周囲の変化に流されることはなくなります。
比べることを手放すのは簡単ではありません。
でも、“誰かのようになる”より、“自分を好きになる”ことのほうが、ずっと難しくて、ずっと価値があるのです。
【今日のサクッとチェック!】
情報の距離を取り、自分の価値観を言語化してみよう!