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“情報の洪水”に飲まれない生き方:デジタル断食という選択

朝起きてすぐスマホを見て、通勤中はニュースアプリとSNSをスクロール。

仕事中もチャット通知、メール、SNSのDM――気づけば、1日中「情報」に追われていませんか?

私たちはいま、かつてないほど大量の情報に囲まれています。

ニュース、広告、SNS、動画、AIのレコメンド…。

1日に受け取る情報量は、江戸時代の人の約1年分とも言われています。

そんな“情報の洪水”の中で、知らず知らずのうちに私たちは「思考力」や「集中力」を失っているのかもしれません。

そこで注目されているのが、“デジタル断食(Digital Detox)”という考え方です。

デジタル断食とは何か

デジタル断食とは、一定の時間・期間だけスマートフォンやSNS、ネット情報から距離を置くこと。

完全に遮断するわけではなく、「意識的に情報との関係をコントロールする」というライフスタイルです。

宗教的な「断食(fasting)」が体の浄化を目的とするように、デジタル断食は「心の浄化」を目的としています。

スマホを手放すことで、私たちは次のような変化を感じやすくなります。

・頭の中が整理され、思考が深まる

・睡眠の質が上がる

・他人との比較から離れ、自分の軸を取り戻す

・“ながら作業”が減り、集中できる時間が増える

つまり、デジタル断食とは「情報のデトックス」であり、「自分との再接続」でもあるのです。

情報過多がもたらす“見えない疲労”

現代人が感じる慢性的なストレスや疲労の一因には、「情報疲労」があります。

通知が鳴るたびに脳は小さな緊張状態になり、ドーパミン(報酬ホルモン)が放出されます。

その結果、

・常に気が散る

・休んでも心が休まらない

・何かをしていないと不安になる

という“情報依存”状態に陥りやすくなります。

この状態が続くと、本来の目的意識を見失い、AIやSNSのアルゴリズムに思考を委ねてしまうという危険も。


自分で考えているようで、実は「流されている」――

それが情報社会の落とし穴です。

小さな「デジタル断食」から始めよう

いきなりスマホを手放すのは難しいもの。

まずは“小さなデジタル断食”から始めてみましょう。

・朝起きて30分はスマホを見ない

・食事中はスマホを別の部屋に置く

・通勤・通学時にイヤホンを外して“無音時間”を過ごす

・週末の半日だけ、SNSアプリを一時停止する

これだけでも、脳のリズムが穏やかになり、自分の時間を取り戻せる感覚を得られるはずです。

情報との“良い距離感”を持つ

情報を完全に断つことは不可能です。

だからこそ大切なのは、「情報を浴びる量」ではなく「情報と向き合う姿勢」です。

“情報に支配される”のではなく、“情報を選び取る”意識を持つ。

その主導権を取り戻すことが、デジタル断食の本質なのです。

仕事においても、最新情報を追い続けるだけでは成果にはつながりません。

むしろ、一度立ち止まることで本質を見抜く力が磨かれる

静かな時間こそが、次のアイデアを生む“余白”になるのです。

デジタル断食は“情報戦国時代”を生き抜くリテラシー

AIが生成し、SNSが拡散し、メディアが競い合う。

この“情報戦国時代”を生きる私たちに求められているのは、「正しさ」より「選ぶ力」です。

何を見ないか、何を遮断するか――

それが、情報リテラシーの新しい定義と言えるでしょう。

「見る・見ない」を自分で決められる人こそ、これからの時代を主体的に生きる人です。

【今日のサクッとチェック!】

スマホを少し離すだけでも、思考がクリアに、睡眠や集中力も改善!

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