IT業界とは何か?分野と仕事内容をわかりやすく解説
「IT業界で働きたい」と思っても、実際どんな仕事があるのか、すぐにイメージできる人は多くありません。
“IT”と聞くと、プログラマーやエンジニアを思い浮かべがちですが、実際にはそれだけではありません。
IT業界は、「テクノロジーで社会やビジネスを支える産業全体」のこと。
身近なスマホアプリから、銀行のシステム、交通、医療、行政まで、あらゆる分野がITの力で動いています。
では、この業界にはどんな分野があり、どんな仕事があるのでしょうか。

IT業界の3つの大きな分野
IT業界は、役割によって大きく3つに分けると理解しやすくなります。
ハードウェア系(モノを作るIT)
パソコンやサーバー、ネットワーク機器など、「ITを支える物理的な装置」を扱う分野です。
代表的な企業:
NEC、富士通、Dell、Ciscoなど。
仕事内容の例:
・コンピュータや通信機器の設計・開発
・データセンターやネットワーク環境の構築
・機器の保守・運用
この分野は「ITのインフラ(土台)」を作る役割を担っています。
ソフトウェア・サービス系(仕組みを作るIT)
アプリケーションやシステム開発など、「人や企業が使う仕組み」を作る分野です。
企業の業務を効率化したり、ユーザーに便利なサービスを届けたりするのが目的です。
代表的な企業:
NTTデータ、SCSK、オラクル、サイボウズなど。
仕事内容の例:
・Webサービスやアプリの開発
・顧客管理システム(CRM)、販売管理などの業務システム構築
・クラウドサービスやAIの導入支援
「どうすれば便利になるか」を考え、形にする仕事です。
通信・インフラ系(つなぐIT)
インターネットや電話回線、クラウドの基盤など、「情報を安全・高速につなぐ仕組み」を提供する分野です。
代表的な企業:
NTTグループ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルなど。
仕事内容の例:
・通信ネットワークの設計・保守
・セキュリティ対策・サーバー運用
・クラウドインフラの構築(AWS、Azure、Google Cloud など)
この分野の技術者は、まさに“縁の下の力持ち”。
トラブルが起きないように、社会インフラを24時間支える重要な仕事です。
IT業界の主な職種
IT業界には、さまざまな役割を持つ職種があります。
代表的なものを整理すると、次のようになります。
システムエンジニア(SE)
システム全体の設計・要件定義を行う。
お客様と技術者の橋渡し役。
プログラマー(PG)
実際にプログラムを書く人。
SEが設計した仕様をもとに開発を行う。
ネットワークエンジニア
社内外の通信インフラを設計・構築・保守する。
サーバーエンジニア
データやサービスを管理するサーバーの構築・運用を担当。
セキュリティエンジニア
サイバー攻撃や不正アクセスから情報を守る。
クラウドエンジニア
AWSやAzureなどのクラウド環境を構築・管理。
Webデザイナー/UI・UXデザイナー
サイトやアプリの見た目・使いやすさを設計。
ITコンサルタント
企業の課題を分析し、最適なIT戦略を提案。
IT業界では、文系・理系を問わず活躍できる職種も多く、「技術を使って人の課題を解決する」という共通の目的を持っています。
IT業界に向いている人
・新しいことを学ぶのが好きな人
・コツコツと考えることが得意な人
・チームで協力して成果を出したい人
・人や社会の“困りごと”を技術で解決したい人
ITの仕事は「パソコンと向き合う」だけではなく、“人と課題をつなぐ仕事”でもあります。
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