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SAPとは?――世界の企業が導入する“経営の中枢システム”

企業の業務を支えるITシステムの中で、「SAP(エス・エー・ピー)」という名前を耳にしたことがある人も多いでしょう。

世界中の大手企業が導入し、日本国内でも多くの上場企業が活用しています。

一言で言えば、SAPとは企業全体を統合的に管理するためのシステム――

つまり、「経営の心臓部」とも呼べる存在です。

SAPとは何の略?

SAPは、ドイツ発のソフトウェア企業 “Systems, Applications and Products in Data Processing” の略称で、日本語では「システム・アプリケーション・プロダクツ」と訳されます。

1972年にIBM出身の5人のエンジニアによって創業されたSAP社は、「企業のすべての業務データを一つの仕組みで管理する」という革新的な理念を掲げました。

当時、部門ごとにバラバラに管理されていた経理・在庫・販売情報を統合できる仕組みは画期的で、今では世界180か国以上、40万社以上が導入する世界最大級の業務システムとなっています。

SAPが提供する「ERP」とは?

SAPの中心にあるのが ERP(Enterprise Resource Planning:企業資源計画) と呼ばれるシステムです。

ERPとは、会社の「ヒト・モノ・カネ・情報」といった経営資源を統合的に管理し、部門間の情報をリアルタイムで共有できるようにする仕組みのこと。

たとえば、営業が受注した情報がリアルタイムで生産部門に伝わり、在庫や購買、会計にも自動的に反映される――。

これにより、企業全体の業務効率と正確性が大幅に向上します。

SAPのERPはこの考え方を世界中に広め、「グローバル企業の標準システム」として地位を確立しました。

SAPでできること:業務の“全体最適化”

SAPが扱う業務領域は驚くほど広く、企業活動のほぼすべてをカバーします。

経理・財務、人事、調達、生産、販売、在庫、物流――

これらのシステムをひとつに統合し、リアルタイムで情報を連携させることができます。

これによって、経営者は会社の全体像を一目で把握でき、現場の担当者も正確なデータをもとに素早く判断できるようになります。

つまり、「部門最適」から「全社最適」へ――

それがSAPの最大の価値なのです。

代表的な製品「SAP S/4HANA」

現在の主力製品は 「SAP S/4HANA(エス・フォー・ハナ)」 です。

これは、SAPが開発した高速データベース「HANA」を基盤とする最新世代のERP。

従来のシステムに比べて圧倒的に高速な処理能力を持ち、大量のデータをリアルタイムで分析・可視化することができます。

また、クラウドにも対応しており、企業は自社サーバーを持たずに、インターネット上でSAPを利用できるようになりました。

なぜSAPが選ばれるのか

世界中の企業がSAPを導入している理由は、単なる“システムの便利さ”ではありません。

それは、「グローバル基準の経営モデル」がその中に組み込まれているからです。

SAPを導入することで、企業は自社の業務プロセスを国際標準に合わせ、海外拠点やグループ企業とも統一した形で経営を進められます。

つまり、SAPは単なるITツールではなく、企業の経営基盤そのものを変える仕組みなのです。

導入の難しさと、それを超える価値

一方で、SAPの導入は簡単ではありません。

全社的な業務見直しや、膨大なデータ移行、社員教育などが必要となり、数億円単位のコストや1年以上の導入期間を要することもあります。

しかし、それを乗り越えることで得られるのは、“全社が同じデータで動く”という強力な経営インフラ。

この基盤があるからこそ、企業は変化の速い時代に柔軟に対応できるのです。

【今日のサクッとチェック!】

SAPはドイツ発の世界最大級のERP(基幹業務システム)企業。SAPは、ITではなく“経営の仕組み”そのものを支える存在!

本記事に登場する会社名、商品名、その他サービス名は各社の商標または登録商標です。

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